1章 込み上げる苛立ちと焦り
ファルシ=エデンに乗り入れたライトニング達は、淡々と敵を倒していく。だが、コクーンのファルシが見当たらない。
サッズ「オーファンはここにいるんだが…ま、まぁあくまでも伝説だがな。」
ライトニング「意を決してエデンに乗り込んだが、ここまでか…。」
ヴァニラ「まだわからないよ!きっとオーファンは見つかるから、がんばろう!」
ホープ「そうです!諦めたらシ骸です!きっとなにかいい方法があるはずです!」
行き詰まったライトニング達。この先も敵と戦うが、闘いは希薄になるばかりであった。ルシとしての刻印が進行していく不安と焦りが募り、セラを助ける事は困難になっていった。
スノウ「俺達の使命はコクーンを守る事、そうだろ?」
サッズ「そうだとしたらよ、俺達ルシはコクーンの敵になっちまう。」
結局オーファンは見つからず、グラン=パルスへと向かった。
大昔、コクーンと下界(グラン=パルス)が戦争していた頃に使われていた地下軍用基地へと足を踏み入れると、そこには何故かセラのクリスタルがあった。
スノウ「セラ!」
ライトニング「何故ここに…。」
とその時、下界の警備軍が異変に気が付き、追いかけて来た。
ライトニング「時間がない。逃げるぞ」
スノウ「俺はここに残ってセラを助け出す!」
サッズ「気持ちは分かるがよ、じきに警備軍が来るだろうし、いまは逃げてようや。」
スノウ「嫁さん置いて逃げて俺だけ生き延びたって…」
ライトニング「使命はどうした。『俺達の使命はコクーンを守る事』自分で言っておいて忘れたのか。もう投げ出してここで死ぬのか!」
スノウ「俺は!コクーンを守るしセラも守る!」
ライトニング「守れなかっただろうが!」
まだスノウがルシではなかった頃、セラを守ろうとしたが下界のファルシに呪いをかけられ、セラをルシにさせてしまった事がある。守れなかったのはこの事だ。
ルシ同士で食い違う意見、見解の相違。
人は、一つの目標や希望を持って初めて団結できる。今のままでは到底不可能だろう。
To be continued...